虎に翼プロジェクト

VIOLIN

  • サント・セラフィン|ヴェニス 1735年頃製

    サント・セラフィンヴェニス 1735年頃製Santo SERAFIN
    Venice ca1735

    "アドリア海の女王、ヴェネツィア"が誇る名器
    至福の音色を紡ぎ出す、極上のオールドヴァイオリン

    サント・セラフィン(1699年~1758年)は、ヴェネツィア派を代表する製作家の一人です。
    故郷ウディネにて、名工フランチェスコ・ゴフリラーにヴァイオリン製作を学び、1720年頃にヴェネツィアへ移住したと考えられています。

    ヴェネツィア派の最大の特徴とも言える、燃えるような深紅のニスが見事な個体ですが、木工についてはクレモナ派の名匠アマティの影響を受けており、同時代のヴェネツィア派の中でも特に洗練された芸術性を備えています。
    本作品はセラフィンの黄金期に製作された至高の逸品。
    アマティに影響を受けた繊細なエフ字孔やスクロールのデザイン、精緻かつ安定した木工技術、よく吟味された美しい木材の品質などすべておいて、この上のないレベルの高さを醸し出しています。気品のある艶やかな音色と豊かな響きは、コンサートホールを幸福で満たしてくれることでしょう。

    鑑定書:J&A Beare

  • ニコロ・ガリアーノ|ナポリ 1764年頃製

    ニコロ・ガリアーノナポリ 1764年頃製 Nicola Gagliano
    Napoli ca1764

    コンサート・ヴァイオリンの名器

    1764年頃に製作されたナポリの名工ニコロ・ガリアーノによるオールド・イタリアン・ヴァイオリン。裏板には美しい虎杢のメイプル材が、表板には細かい木目のスプルース材が使用されており、明るく仕上げられた地色の上に、美しいオレンジ色のニスが塗られている。フランスの著名な弓鑑定家ベルナール・ミランのコレクションであった一挺で、製作者の典型的な作風をよく表したコンサート・ヴァイオリンの名器である。